横浜市でマンションの購入を検討している者です。不動産の価格を見ていると、「税込」と表示されている物件があります。 同じマンションの中古物件でも、税込と書かれているものと書かれていないものがありますが、なぜ税込とそうでないものがあるのですか?
5%から8%の消費税の増税前に、不動産の駆け込み購入が増えました。
「5000万円のマンションならば、消費税が250万円のものが4月以降だと400万円と、150万円も余計に払わないといけない。」との意識が働いたのだと思いますが、半分正解で半分は間違いです。
そもそも消費税はすべてのものに課税されているのではなく、土地は非課税対象です。一方建物は課税対象になりますので、土地だけの売買ならば消費税は発生しませんが、建物付の土地の売買ならば建物に対してのみ消費税が発生します。
ですので、先ほどの5000万円のマンションでも、「土地価格2000万円・建物価格3000万円」と内訳を出して建物価格のみに消費税がかかりますので、消費税額は8%で320万円になります。
しかし、すべての建物に消費税が課税されるわけではありません。消費税が課税されるのは「業として建物を販売している場合」に限られますので、不動産会社が売主ではなく、一般の人が買い替えなどで売り出している場合は消費税が課税されません。
そのため同じような中古物件でも、不動産業者などの法人が所有している物件は税込表示の価格ですが、一般の方の所有物件ならば非課税なので価格に税込表示がないのです。(柿本)