2014/08/11更新
夫婦で共有名義にするメリットとデメリットは?
Q.横浜市神奈川区・E様からのご質問
結婚3年目の子供なしの夫婦ですが、二人とも正社員として働いているため、マイホームを購入する際には、共有名義にしようかと思っています。
年収はほとんど変わらないので、物件価格の2分の1ずつ住宅ローンを組み、持ち分を半分ずつにしようと思うのですが、共有名義のメリットとデメリットがあれば教えてください。
共有名義での購入はメリット・デメリットがあります
共働きの世帯が増え、マイホームの購入時に共有名義にされることも増えてきました。共有名義にはメリットもありますが、デメリットもありますので、する際には要注意です。
(メリット)
- ローン控除が夫婦ともに受けられるため、返金される税金が総額で多くなることがある。
- 遺産相続の際には、100%夫名義の場合と比べて相続税が軽減される場合がある。
- 夫・妻双方から住宅資金の贈与を受けた場合、贈与税が安くなるもしくはかからないことがある。
- 借入限度額が一人で借りるよりも多くなるため、より高価な家を買えることができる。
(デメリット)
- 妻の妊娠出産による減収や退社、夫の病気による収入がない状態などになった場合に、住宅ローンが返すことができるのかの、心配がある。
- 万が一離婚となった際に、不動産の処分について意見が食い違い揉めることがある。
- 仮に妻が住宅ローンをきちんと支払っていても、夫のローンの支払いが滞ると差し押さえられる危険性がある。
- より金利の安い住宅ローンの借り換えを希望するときには、夫婦そろって手続きをしなければならず、その時に片方が失業などをして収入がないとほぼ不可能。
(メリット・デメリット双方)
- 一方だけの死亡時の遺産相続の際に、子供の持ち分比率が小さくなる。
- 一方の収入が大幅な増加や減少で差が生まれて、実質的な住宅ローンの負担が2分の1でなくても登記には反映されない。
働いている妻からすると、「私も働いてローンを支払うので、住宅ローン控除の恩恵も受けたいし、持ち分が欲しい。」と言う人もいれば、「子供が欲しいので、妊娠・出産・育児の間は休業しないといけないし、復職できないかもしれないから、ローンの負担は背負いたくない。」と言う人もいらっしゃいます。
夫婦のライフスタイルは人それぞれですので、それに合わせて共有名義にするかどうか決められるとよいでしょう。(売買担当・川口)
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