近所に知られたくないのですが...
これは競売でも任意売却でも同じですが、家を売りに出していること自体を誰にも知られないでいるということはかなり難しいものです。「近所には絶対に知られたくない」というのが、家を売ることを知られたくないということであれば、という意味です。
しかし、「支払困難となって家を売ることを知られたくない」というのであれば、任意売却ならそれが可能です。というのは、任意売却は一般的な中古住宅売買と同じ手法だからです。競売の場合はそうはいきません。
裁判所の公報に載りますし、競売代行の不動産業者により競売情報の広告を近所に配られたりする場合も、それを近所の人や知人が見ないという保証はありません。それで知られることがなかったとしても、競売の場合、明らかに業者と分かる人たちが頻繁に家の下見に来たりしますから近所の人には当然見られるでしょう。ウワサが広がり、競売だと分かってしまいます。
任意売却の場合でも、その物件に関する情報はレインズと呼ばれる業者間のデータベースに登録しなければならない決まりなので、売却物件となる以上は、絶対に知られないようにするということはできないのです。
売りに出している時は「任意売却物件」だと知られてしまいますか?
しかし、そこには「支払困難につき」などという表記は絶対に出ません。
ですから、任意売却といっても、見た目は通常の中古住宅の売却と何も変わりはないのです。
売りに出していることは当然周囲に知られますが、任意売却であることを自分から伝えない以上は、「買換え」だと言っておけばいいことですし、事情まで知られることはないはずです。